最近飛び込みについての質問をしてくる方や、飛び込みのレッスンを希望される方が多いのですが、飛び込みの失敗談としてよく聞くのは「飛び込んだ瞬間にゴーグルが外れる」ことです。 飛び込み時の姿勢を気を付ければゴーグルが外れてしまうことはないのかと思うかもしれませんが、2年前のジャパンオープンではトップスイマーである萩野公介選手ですら飛び込みに失敗してゴーグルが外れてしまったことがあるように、絶対にゴーグルが外れないという保証はどこにもありません。
だからこそ、少しでもゴーグルが外れるリスクを減らす努力が必要になります。 ゴーグルが外れてしまうリスクを減らす方法として、飛び込み時の入水姿勢を改善することはよく言われているので、もっと細かい部分に注目してみましょう。 そこで今回は、飛び込みでゴーグルが外れにくくなるゴーグルの着け方を紹介します。
おすすめはクッション付きゴーグル
まずは飛び込みで外れにくいゴーグルを選ぶ必要があります。 ゴーグルには大きく分けてクッション付きのゴーグルとクッションなしのゴーグルの2種類があります。 クッション付きのゴーグルというのは
↑こういうタイプのもので、一方クッションなしのゴーグルというのは
こういうタイプの物のことです。 違いは顔に密着する部分にゴム製のクッションがついているかついていないかの差なんですが、クッション付きのゴーグルの方が密着性は増すので、飛び込みでゴーグルが外れないか不安だという人はクッション付きのゴーグルを買うようにするといいでしょう。
重要なのはゴーグルのゴムの位置
みなさんは、ゴーグルを着ける時に、ゴムの位置まで意識して着けていますか? 飛び込みを失敗している人の多くは、ゴーグルのゴムをキツくする事ばかり気にしていて、ゴーグルのゴムの位置を正しい位置に直している人は意外と少ないなと指導していて感じました。 飛び込みからの入水時の姿勢を意識してたくさん練習しているのにどうしてもゴーグルが外れてしまうという人は、一度ゴーグルの着け方を見直してみましょう。 どういうことか、詳しく説明しますね。
まず、泳ぐ準備としてゴーグルを着けます。この時、ゴーグルをつけてそのまま泳ぎだすのでもない限り、上記のようにゴーグルを外した状態で頭に着けると思います。 そうすると、ゴムの位置は矢印のように後頭部側へまっすぐ着けるのが普通だと思います。 では、その状態のままゴーグルをしてみましょう。
そうすると、ゴーグルのゴムが曲がった状態になってしまいます。 この状態ではゴムはゴーグルをしっかりと固定することができていないのです。 また、たとえゴムが曲がっていなかったとしても、後頭部側へまっすぐゴムを引っ張っている状態では正面からの衝撃には強くても上からゴーグルに当たる水の衝撃には弱いので、簡単に外れてしまいます。 つまり、頭に装着した時点でのゴムの位置では飛び込みの入水時の衝撃に耐えられるだけの強度があまりないということです。 ではどうすればいいのか? 実は、ゴーグルをした後に正しい位置にゴムを着け直す必要があるんです!
ゴーグルを装着したら下側のゴムはまっすぐ後頭部側へ、そして上側のゴムは斜め上45度程度(つむじ付近)を目安にゴムの位置を直しましょう。 こうすることで2方向へゴーグルが引っ張られて上からの水の衝撃にも耐えやすくなるので、今までよりも格段にゴーグルが外れにくくなります。 もちろん最後にゴーグルをしっかりと顔に押し付けて、ゴーグル内の空気を抜いて顔に密着させることも忘れてはいけませんよ! それでも飛び込みでうまく入水ができず、ゴーグルが外れてしまうという方は、プライベートレッスンの利用をおすすめします。
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