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執筆者の写真LifelongSwimmers

効率の良いキックの打ち方①平泳ぎ以外編

更新日:2023年6月8日


水泳をしていると、キックが苦手だという人が一定数います。特に大人になってから水泳を始めたスイマーには、ホントに多い笑。まぁ確かにキックはプルに比べて使う筋肉も大きく疲労も溜まりやすいので苦手だという気持ちもわからなくはありません。

そんな中でも今回はただ疲れるから苦手だということではなく、キックが進まないから苦手だという人のために、バタフライ、背泳ぎ、クロールの3種目で共通する基本的なキックの打ち方とはどんなものかをお伝えしたいと思います。

キックが進まない原因は大きく分けて

・足首の柔らかさ

・キックの打ち方

この2つが考えられます。順に見ていきましょう

足首の柔らかさ

 

キックが進まなくて苦手だという人の中には、足首の柔らかさについては指摘されたことがあるという人も多いのではないでしょうか。簡単に言ってしまえばバタフライ、背泳ぎ、クロールの3種目のキックについては足首を伸ばした状態での柔らかさが必要です。

・足首を伸ばした状態の柔らかさ

まず、足首を伸ばした状態の柔らかさについては画像を見てもらえればわかるように、180度を超える位の柔らかさがあることが理想です。なぜなら足首の柔らかさが180度未満では、何もしないで足を伸ばしているだけの状態でも常に水の抵抗を受けてしまうからです。

また、キックを打った時に効率よく水を後方へ押し出すことができないばかりか、場合によっては進行方向へ水を押してしまい、打てば打つほどブレーキをかけている状態になりかねません。

スネから足先までが一直線(0度)の人と、足首が柔らかいと言われるような人(約15度程度)とのキックによる推進力の差は2倍以上にもなるという研究結果もあります。足首が一直線にすらならない人は足首が柔らかくなるだけで劇的にキックの推進力が上がることは一目瞭然でしょう。

足首を柔らかくするストレッチ

足首を柔らかくするストレッチはとても簡単です。

①正座で座ります。

②足首から先が浮かないように気を付けて膝を地面から持ち上げます。

これだけです。これを練習後やお風呂上り等に毎日10~30秒ほど続けるようにしましょう。ハマってるドラマや大好きなバラエティ番組のCM中にサッと終わらせることができるわけですから、めんどくさがらずに毎日続けてくださいね!

足首が柔らかい人は上記のように膝を上げても足首から先は地面から離れません。ところが足首が硬い人は、どうすれば膝を地面から離すことができるのかわからないというくらい全く動かないと思います。

そういう人は脚の横に手を着き、少し後ろに体重をかけるようにして足首のストレッチをすると良いでしょう。中には足首が硬すぎて正座すらできないと言う人もいるでしょう。そんな時は片方の脚の膝を立てて片脚だけを正座状態にして行うと負担も減るのでストレッチしやすくなります。

さぁ、あなたも今日からすぐに足首を柔らかくするストレッチを始めて、キックの推進力を劇的にアップさせましょう!

キックの打ち方

 

続いてキックの打ち方です。バタフライ、背泳ぎ、クロールの3種目では細かいことを言えばそれぞれ少しずつキックの仕方に違いがあるわけですが、基本的な動作は共通しています。まずはその基本をしっかりと押さえて効率の良いキックの打ち方をマスターしましょう。

・キックの基本は内股

平泳ぎ以外の3種目の共通点としてまず挙げられるのがこの「キックの基本は内股」ということです。膝の向きがまっすぐ正面を向いている状態でキックをしても、足首はうまく動かないし足の甲で上手く水を捕らえることができません。

また、膝がまっすぐの状態でキックをしてしまうと、キックをするたびに膝関節に大きな負担がかかってしまい、膝を痛めてしまう可能性もあるので注意が必要です。ですから、上記の画像のように膝を少し内側に向けるような姿勢でかかとを外側にし、足の親指が当たるか当たらないか程度の位置で脚を動かす必要があります。

・足首から先に力を入れてはいけない

初心者スイマーがやりがちな失敗が、キックで進みたいあまりにしっかり蹴り込もうとして足首から先に力を入れて、1回1回キックする度にしっかりと足首を反らすように動かしてしまう動作です。

先ほど、キックで進むのは伸ばした状態の柔らかさとお伝えしたように、足首を反らした状態ではブレーキにしかなりません。しかも、足首から先を意識的に反らすように力を入れることにより、進行方向に大量の水を押し出す結果になってしまうので逆効果です。

・キックで推進力が得られるのは蹴り始め

これも、先ほどの足首から先に力を入れる行為と同様ですが、勘違いをしている人が多いことのひとつです。キックで推進力を得るために最後までしっかりと蹴り下ろすようなキックを打っている人がいますが、蹴り終わり付近ではほとんど推進力を得ることができないんです。

キックで推進力を得ているのは、足を持ちあげた状態から蹴り下ろしの前半部分が大半なので、重要なのは蹴り終わりではなく蹴り始めです。ですから、最後まで力強く蹴り込むことをいしきするのではなく、足を水からでない位置まで持ち上げたところから力強く素早くキックを打ち始め、深く蹴らずにすぐにスタート地点まで脚を戻す必要があるのです。

 

ここまでキックの基本的な部分を中心に、効率の良いキックの打ち方について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?足首の柔らかさについては知っている人も多いと思いますが、キックの打ち方については勘違いしていたという人も意外と多いのではないでしょうか。

キックが苦手だという人は、今日紹介したことを意識して練習に励んでみてください。毎日のストレッチと何度も反復練習を繰り返すうちに、劇的にキックの推進力が上がったことを実感できるようになりますよ☆


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