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水泳中の水分補給②スポーツドリンクの種類

更新日:2023年6月8日


前回(水泳中の水分補給①飲料水の種類)、水泳で負荷や強度の高い練習や長い時間泳ぎ続ける場合はスポーツドリンクがおすすめだとお伝えしました。しかし、スポーツドリンクにも種類があり、間違った選択をしてしまうと逆効果になりかねないということもお伝えしたと思います。 そこで今回はスポーツドリンクの種類について解説していきます。

アイソトニック飲料とハイポトニック飲料

 

今巷では数多くのスポーツドリンクが発売されていますが、大きく2種類の飲料に分けることができるということは知っていましたか?その2種類というのは「アイソトニック飲料」と「ハイポトニック飲料」です。 この2種類の飲料では浸透圧という圧力に違いがあります。浸透圧とは、濃度の低い方から高い方へと水分をひっぱる力のことです。浸透圧が変われば体内への吸収率も変わります。スポーツドリンクにおいて浸透圧と深くかかわっているのは塩分と糖分の濃度ですが、たいていのスポーツドリンクにふくまれるナトリウムは40~50mg/100ml程度(日本体育協会が推奨しているのは40~80㎎/100ml)でほとんど変わりがないので、大きく変わるのは糖分濃度だと言えます。 ・アイソトニック飲料 アイソトニックは「等張性」という意味で、飲料に含まれる糖質は4.0~8.0%程度です。安静にしている時のヒトの体液に近い浸透圧で作られているので、安静時に飲めば体内への吸収が速いという特徴を持つ反面、運動中は汗をかくことにより多くの水分が失われて体液の浸透圧が低くなるので、運動中は安静時のように素早く吸収することができません。 また、急激な血糖値の上昇で逆にパフォーマンスが落ちてしまったり、疲れやすくなったりしてしまう可能性も考えられます。 ・主なアイソトニック飲料

ここがポイント!​

アイソトニック飲料は運動の30分前に飲めば体力や持久力のエネルギー源に!

・ハイポトニック飲料 ハイポトニックは「低張性」という意味で、アイソトニック飲料よりも含まれてる糖質の量は少なく、2.5~3.5%程度の物が多いです。運動時のヒトの体液に近い浸透圧で作られているので、運動中に大量の汗をかいて体液の浸透圧が低くなっていても速やかに水分を吸収することができるのが特徴です。 ・主なハイポトニック飲料

ここがポイント!

ハイポトニック飲料は運動中の水分補給に最適!

水で薄めて飲むのはアリ?ナシ?

 

運動中はハイポトニック飲料のように糖質が少ない物がいいと言うのであれば、アイソトニック飲料を水で薄めて飲めばいいんじゃないの?と思う方もいると思います。 確かに現役時代は自分もポカリスウェットを薄めて飲んだりしていました。しかし、スポーツドリンクはそのままの状態で飲むことを前提に作られているので、水で薄めて飲むのはナシです! 糖分のことだけを考えれば、アイソトニック飲料を水で薄めることによって浸透圧を下げることができるので、運動中でも吸収しやすくなります。しかし、水分補給の目的は長時間の運動によって失った大量の水分と塩分を補給することにあります。 水で薄めることによって糖分濃度だけでなく塩分濃度も低くなってしまいます。そうすると、十分な塩分補給ができないばかりか、濃度の低い水分を飲めば飲むほど体液も薄まっていってしまうので、逆効果になってしまう可能性があるのです。

ここがポイント!

スポーツドリンクは水で薄めて飲んだら逆効果!

運動後におすすめのスポーツドリンク

 

運動後は大量に汗をかき水分と塩分を消耗した状態なので運動中と同じくハイポトニック飲料を飲むとよいのですが、激しい運動をした時や運動後にかなりの疲労を感じるような時は、筋肉の修復や増強、疲労回復を促進させるということを考え、アミノバリューやアミノバイタルGOLDのようにアミノ酸が多く含まれたハイポトニック飲料を飲むことをおすすめします。

ここがポイント!

運動後はアミノ酸配合のハイポトニック飲料を!

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